本物の天才

今日は仕事のあとに『容 疑 者 X の 献 身』を見てきました。

ネタばれを含んだ感想。

原作も読まず,事前番組も特に見ずに行ったので,非常に楽しめました。
このシリーズのすごいところは犯人は最初にわかっていて,その手順がわからないところですよね。
今回なんて,犯人も犯行の手順もわかっているのに,最後になるまでずっとからくりがわかりませんでした。いったいどういうこと??と思いながら見てました。

そして同じ天才同士でひとつ状況が違うとこうなるのか・・・と。
かたや大学の准教授,かたや高校の講師(あのかんじはそうだよね?)で。
いくら数学はどこでも勉強できるといえどもどうしても恵まれていない。そんななかでひとつの愛を見つけて,しかしそれを積極的に成就させようとはしない。むしろ自分を犠牲にしてでも守ろうとする決意・・・なんていうと薄っぺらく感じでしまうけれど。
すごいことだよなぁ。どれだけ手を打っても自分を不利にするようなことしかしないで,守る。
ある意味,それを受けるほうとしては恐くなってしまうだろうけど。実際,靖子もそうだったし。

劇中にもあったけれど,解明して誰も幸せにならない犯行でした。
それにしても堤慎一のくたびれ具合がすごい!